乃上あつこ

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No.254/2024年9月10日【夜】 星々のたまごを抱いてあたためる夜空は母親、見上げるみんなの

星々のたまごを抱いてあたためる夜空は母親、見上げるみんなの 伊藤先生の昨日の歌「わたしこそ死の...
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No.251/2024年9月7日【秋】 水が水の薄皮剥いで落ちる朝 秋の光はこまかく揺れて

水が水の薄皮剥いで落ちる朝 秋の光はこまかく揺れて やっと涼しくなってきた。快適な温度にまで下...
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No.248/2024年9月4日【筑紫】 筑紫次郎 流れる川の君の背に手紙のような秋の陽がさす

筑紫次郎 流れる川の君の背に手紙のような秋の陽がさす 筑後川は筑紫次郎の異名を持つ。それゆえ男...
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No.242/2024年8月29日【あつ】 古(いにしえ)の悲歌が聞こえるまだあつき素焼きの肌に耳をすませば

古いにしえの悲歌が聞こえるまだあつき素焼きの肌に耳をすませば お誕生日の歌とメッセージ、ありが...
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No.239/2024年8月26日【浮】 眼球をゆるませる午後心臓も夏雲めいてやや浮き上がる

くじらさん お誕生日特別企画! 8月28日、乃上あつこの誕生日をお祝いして、「前の歌」と「乃上あつこ」の文字列から一語...
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No.236/2024年8月23日【パラソル】 パラソルの落とせる影の濃き宇宙ほんとのことは言わないでおく

パラソルの落とせる影の濃き宇宙ほんとのことは言わないでおく パラソルは強い日差しを避けると同時...
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No.233/2024年8月20日【じゃあ】 じゃあまたね振る手のひらのしろじろと戻らぬ時間の隙間に伸びる

じゃあまたね振る手のひらのしろじろと戻らぬ時間の隙間に伸びる 別れ際にいつも大きく手を振ってく...
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No.230/2024年8月17日【日向】 流星を日向に降らす言の葉の一枚ずつに触れてみたくて

流星を日向に降らす言の葉の一枚ずつに触れてみたくて 今日から開催される牧水・短歌甲子園を、私は...
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No.227/2024年8月14日【松】 散松葉 自己相似形の重なりに人は平和をまた見失う

散松葉 自己相似形の重なりに人は平和をまた見失う この地球上を見渡せば戦争は止まず、人々はなお...
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No.221/2024年8月8日【酷・名】 つぎつぎと学名溶ける酷暑日の植物動物われら水飲む

つぎつぎと学名溶ける酷暑日の植物動物われら水飲む 暑い暑いと言うのも聞くのも飽きてきた頃だが、...
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