乃上あつこ No.41/2024年2月10日【耳】 耳たぶのように隠さず堂々とraison d’être(レゾンデートル)ここにいさせて 耳たぶのように隠さず堂々とraison d'êtreレゾンデートルここにいさせて 耳たぶは顔の... 2024.02.10 乃上あつこ
乃上あつこ No.38/2024年2月7日【話】 度数高き会話に呼ばれ騒立ちぬ五月の嬰兒、霜月のピアノ 度数高き会話に呼ばれ騒立ちぬ五月の嬰兒、霜月のピアノ さすが宮崎。アルコールも短歌も度数が高い... 2024.02.07 乃上あつこ
乃上あつこ No.35/2024年2月4日【鬼・子】 鬼の子をわが胸のうちに匿えば荒ぶるも良し春のはじめは 鬼の子をわが胸のうちに匿えば荒ぶるも良し春のはじめは 今日は立春。昨日行われた豆まきで、外に追... 2024.02.04 乃上あつこ
乃上あつこ No.32/2024年2月1日【式】 うたびとが春を連れ来る如月の式場の上の空の空色 うたびとが春を連れ来る如月の式場の上の空の空色 今日は永田紅さんの若山牧水賞授賞式。歌集『いま... 2024.02.01 乃上あつこ
乃上あつこ No.29/2024年1月29日【衣・誰】 水流を衣のようにまとわせて誰も触れえぬ女の膚(はだえ) 水流を衣のようにまとわせて誰も触れえぬ女の膚はだえ 伊藤先生の歌の「襯衣」は、中国語(簡体字)... 2024.01.29 乃上あつこ
乃上あつこ No.26/2024年1月26日【無】 「無」は袖を翻し舞う人と知り虚無はむなしき雨乞いの舞 「無」は袖を翻し舞う人と知り虚無はむなしき雨乞いの舞 「無」という漢字は、意味の割になんだか騒... 2024.01.26 乃上あつこ
乃上あつこ No.23/2024年1月23日【口】 いざさらばさらば、で終わる「海の声」牧水は髪を口を吸うひと いざさらばさらば、で終わる「海の声」牧水は髪を口を吸うひと 恋の動詞は「抱く」の他、「噛む」も... 2024.01.23 乃上あつこ
乃上あつこ No.20/2024年1月20日【絵】 シャンパンのコルクが弾け飛ぶ刹那、向きを変えたり絵の中の蛇 シャンパンのコルクが弾け飛ぶ刹那、向きを変えたり絵の中の蛇 動物も人も人の心も、生きている以上... 2024.01.20 乃上あつこ
乃上あつこ No.17/2024年1月17日【戦】 戦争が地震が地図から削り取る地名はいつしか祈りのことば 戦争が地震が地図から削り取る地名はいつしか祈りのことば 被災状況を告げる報道が、繰り返しその土... 2024.01.17 乃上あつこ
乃上あつこ No.14/2024年1月14日【新聞】 新聞の活字の畑に血を流す残虐な一語、腐敗した苺 新聞の活字の畑に血を流す残虐な一語、腐敗した苺 いちごつみを始めてから、活字を見る時に以前より... 2024.01.14 乃上あつこ