乃上あつこが詠んだ短歌

No.480/2025年4月24日【打】 乗り合わせたエレベーターは宇宙へと打ち上げられるロケットでした
乗り合わせたエレベーターは宇宙へと打ち上げられるロケットでした
久永さんの快進撃が止まりません...

No.477/2025年4月21日【ひとり・濡】 喉という砲台に舌ひとつ乗せひとり抱える濡れた弾薬
喉という砲台に舌ひとつ乗せひとり抱える濡れた弾薬
何か理不尽なことを言われる機会は、昨今かなり...

No.474/2025年4月18日【木霊す】 また来るね、じゃあね、あしたね病窓に虹が木霊す七つのいろで
また来るね、じゃあね、あしたね病窓に虹が木霊す七つのいろで
変な天気の日だった。強風が吹き、曇...

No.471/2025年4月15日【ほうれん草】 秋の波知らずに時は過ぎゆけりほうれん草の灰汁抜くゆうべ
秋の波知らずに時は過ぎゆけりほうれん草の灰汁抜くゆうべ
「秋波を送る」という言葉を、私は中国語...

No.468/2025年4月12日【髪】 伸びてきた髪にふれればあの冬の戸惑うあなたと再び出逢う
伸びてきた髪にふれればあの冬の戸惑うあなたと再び出逢う
私は子供の頃から髪だけは女の子らしくし...

No.465/2025年4月9日【飲み】 飲み過ぎないようにねと自動生成で返信すれば酔い、散る、さくら
飲み過ぎないようにねと自動生成で返信すれば酔い、散る、さくら
この「三世代のいちごつみ」は、メ...

No.459/2025年4月3日【手】 あたたかいこのあたたかい手を握り深部の声に耳をすませる
あたたかいこのあたたかい手を握り深部の声に耳をすませる
久永さん、お誕生日おめでとうございます...

No.452/2025年3月27日【ふるさと】 隣星一丁目三番地なるふるさと今宵くもって見えず
隣星一丁目三番地なるふるさと今宵くもって見えず
ふるさとについての議論に、私は加わることができ...

No.449/2025年3月24日【物語】 交差点が四つに区切る物語べつのわたしとすっと目が合う
交差点が四つに区切る物語べつのわたしとすっと目が合う
銀座には大きな交差点が二つある。四丁目交...

No.446/2025年3月21日【長】 長々と笛ふくように流れたり春には春の雲の音色で
長々と笛ふくように流れたり春には春の雲の音色で
佐土原茄子はとってもおいしい。私はフライパンで...