伊藤一彦

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No.225/2024年8月12日【アユ】 アユヤナの簀の子に落ちし鮎の眼の天つ光を嵌(は)めてかなしも

アユヤナの簀の子に落ちし鮎の眼の天つ光を嵌はめてかなしも アユタヤを知らないが、「犬の瞳に映り...
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No.222/2024年8月9日【水】 水求め川の岸のへに死に絶えし人をうたひき十年後に

水求め川の岸のへに死に絶えし人をうたひき十年後に 長崎に原子爆弾が落とされた今日、あらためて竹...
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No.219/2024年8月6日【夜光】 花よりも草、動よりも静、川は下(しも)よりも上(かみ)、日子(ひこ)よりも夜光

花よりも草、動よりも静、川は下しもよりも上かみ、日子ひこよりも夜光 この「いちごつみ」のメンバ...
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No.216/2024年8月3日【かは】 千年も万年もなき大河(おほかは)のみづ剃りあとのやうに青く輝(て)る

千年も万年もなき大河おほかはのみづ剃りあとのやうに青く輝てる 去る7月28日は宮崎県国富町の短...
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No.212/2024年7月30日【魚】 さかなとは酒を飲むとき添へ食べる魚菜(ぎよさい)が本意 今夜何にせむ

さかなとは酒を飲むとき添へ食べる魚菜ぎよさいが本意 今夜何にせむ 宮崎では晩酌のことをダリヤミ...
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No.209/2024年7月27日【津田梅子】 津田梅子の五千円とまれ柴三郎の千円は彼らしくて爽やか

津田梅子の五千円とまれ柴三郎の千円は彼らしくて爽やか 知人の紹介で、相澤好治著『北里柴三郎と高木兼寛』...
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No.206/2024年7月24日【指】 透きとほるほどの白き指ものいはばいかなる声か聞きたしわれは

透きとほるほどの白き指ものいはばいかなる声か聞きたしわれは 指の歌といえば、塚本邦雄の「晴天に...
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No.200/2024年7月18日【わたし】 がうがうと流るる河に橋のなく渡し守をらぬ岸に立つ生(よ)か

がうがうと流るる河に橋のなく渡し守をらぬ岸に立つ生よか 西日本は梅雨末期の豪雨に襲われていると...
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No.197/2024年7月15日【感情】 プレスリー、ポール・アンカにニール・セダカ感情を立て聴ききサッチモも

プレスリー、ポール・アンカにニール・セダカ感情を立て聴ききサッチモも ろかさんが、電車のなかで...
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No.194/2024年7月12日【殴】 殴(う)ち合ふは友情のしるし青春のあかし されど我殴ち合はざりき

殴うち合ふは友情のしるし青春のあかし されど我殴ち合はざりき 自分の意見が絶対に正しいと思えば...
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