伊藤一彦

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No.445/2025年3月20日【茄子】 長身の佐土原茄子を手にとりて作り手の身を想ひたのしむ

長身の佐土原茄子を手にとりて作り手の身を想ひたのしむ 佐土原ナスとは宮崎の伝統野菜である。一度...
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No.442/2025年3月17日【胸に】 それぞれが胸に秘めもつ色のよしたとへばはるかなる虹の色

それぞれが胸に秘めもつ色のよしたとへばはるかなる虹の色 空にかかる美しい虹が虫偏の漢字なのを、...
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No.439/2025年3月14日【いちいち】 ダレヤミをまさかいちいちとは思ふまい要はこころの持ち方しだい

ダレヤミをまさかいちいちとは思ふまい要はこころの持ち方しだい 宮崎弁でダレヤミは晩酌を意味する...
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No.436/2025年3月11日【つゆも】 十三年半かけつゆもとりだせぬデブリ一体どうなる廃炉

十三年半かけつゆもとりだせぬデブリ一体どうなる廃炉 東日本大震災から一四年である。東電福島第一...
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No.433/2025年3月8日【おしろい】 ひさかたの空のたまもののおしろいに山も樹も白し此処は老神(おいがみ)

ひさかたの空のたまもののおしろいに山も樹も白し此処は老神おいがみ みなかみ町の「若山牧水みなか...
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No.430/2025年3月5日【ゴジラ】 戦間と今を言ふ人増えて来ぬゴジラ待つまでもなく人滅ぶ

戦間と今を言ふ人増えて来ぬゴジラ待つまでもなく人滅ぶ 先日の国連安保理事会で、アメリカ提案の、...
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No.425/2025年2月28日【生きもの】 「すみません 回送中です」生きもののごとくにバスが謝り走る

「すみません 回送中です」生きもののごとくにバスが謝り走る 宮崎の人は見慣れているが、圏外から...
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No.422/2025年2月25日【月】 茂吉見し根源の代の月の光われは枯野にあくがれて待つ

茂吉見し根源の代の月の光われは枯野にあくがれて待つ 今日は茂吉忌である。斎藤茂吉は昭和28年2...
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No.419/2025年2月22日【蜂】 この冬の元気の素(もと)かはかりしれぬ蜂のはたらきの金の箱みつ

この冬の元気の素もとかはかりしれぬ蜂のはたらきの金の箱みつ 去年のくれ、福岡の知人から箱みつを...
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No.416/2025年2月19日【振りまはす】 振りまはすといへばこやつだ爛々と目をぎらつかせ偽薬(プラセボ)を撒く

振りまはすといへばこやつだ爛々と目をぎらつかせ偽薬プラセボを撒く 宮崎国際音楽祭でムーティの指...
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