伊藤一彦 No.57/2024年2月26日【売】 わが子すらにくむことあるとうたひたる人に売犬愛(いとし)める歌 わが子すらにくむことあるとうたひたる人に売犬愛いとしめる歌 昨日は斎藤茂吉の命日だった。混沌が... 2024.02.26 伊藤一彦
伊藤一彦 No.54/2024年2月23日【半】 痛ましき思ひはてなし迢(はる)かなる能登半島の羽咋(はくひ)の御墓 痛ましき思ひはてなし迢はるかなる能登半島の羽咋はくひの御墓 今からもう三十年前に成だろうか。金... 2024.02.23 伊藤一彦
伊藤一彦 No.51/2024年2月20日【あわ】 春の夕あわを食ひたるくやしさに水中のごときニシタチを行く 春の夕あわを食ひたるくやしさに水中のごときニシタチを行く さすが草太さん。黄雲が酒の異称である... 2024.02.20 伊藤一彦
伊藤一彦 No.48/2024年2月17日【みず】 黄雲のたなびく方へむかひゆく一本道に人影をみず 黄雲のたなびく方へむかひゆく一本道に人影をみず あつこさんが子どもの時の学校時代はそうだったの... 2024.02.17 伊藤一彦
伊藤一彦 No.45/2024年2月14日【透・牙】 むらぎもの火矢放つなり透きとほる空のむかうの君の牙城に むらぎもの火矢放つなり透きとほる空のむかうの君の牙城に 若い二人の恋歌に刺激された。まして今日... 2024.02.14 伊藤一彦
伊藤一彦 No.42/2024年2月11日【隠さず】 隠さずに見てほしかったの鰐の私 さよならヒコホホデミノミコトよ 隠さずに見てほしかったの鰐の私 さよならヒコホホデミノミコトよ 豊玉姫曰く「見るなとあなたに一... 2024.02.11 伊藤一彦
伊藤一彦 No.39/2024年2月8日【嬰兒】 ころされし嬰児あまたの心音をガザの御空の寒星伝ふ ころされし嬰児あまたの心音をガザの御空の寒星伝ふ さすが「玲瓏」のあつこさんだ。「五月来る硝子... 2024.02.08 伊藤一彦
伊藤一彦 No.36/2024年2月5日【鬼】 鬼よりも恐ろしきを身にかくまひて人は花見る明日なき花を 鬼よりも恐ろしきを身にかくまひて人は花見る明日なき花を 鬼を苦しめ滅ぼしたのは人間である。馬場... 2024.02.05 伊藤一彦
伊藤一彦 No.33/2024年2月2日【如】 はるけしよ如是我聞の世 かはらずに冬銀河照る下に立てれど はるけしよ如是我聞の世 かはらずに冬銀河照る下に立てれど あつこさんの歌、なるほど。裕子さんの... 2024.02.02 伊藤一彦
伊藤一彦 No.31/2024年1月31日【熱】 授賞式より祝賀会より二次会が熱気まさらむ顔紅(こう)にして 授賞式より祝賀会より二次会が熱気まさらむ顔紅こうにして 明日は宮崎市で第二十八回若山牧水賞授章... 2024.01.31 伊藤一彦