伊藤一彦

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No.122/2024年5月1日【術】 術のなきこと面白けれ老獪とローマは一日にしてならず

術のなきこと面白けれ老獪とローマは一日にしてならず 「たらちねの母が手はなれかくばかり術なきこ...
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No.116/2024年4月25日【十年】 うぶすなの空のうらがはまだ知らず八十年もわれあふぎきて

うぶすなの空のうらがはまだ知らず八十年もわれあふぎきて あつこさんの「雪原」から「雪」の字をも...
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No.113/2024年4月22日【十】 この世去り三十年の父とほくよりかへりくるパスポート持つなり

この世去り三十年の父とほくよりかへりくるパスポート持つなり 俵さんの歌と文章を読んで、本当にそ...
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No.110/2024年4月19日【謝る】 「誤る」と「謝る」は同じ語源にて「アヤ」は「怪し」の意とは面白し

「誤る」と「謝る」は同じ語源にて「アヤ」は「怪し」の意とは面白し 夫の或る出来事が妻を激怒させ...
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No.107/2024年4月16日【賞味期限】 人間の賞味期限は生きてゐる限りよと亡き母の春の声

人間の賞味期限は生きてゐる限りよと亡き母の春の声 ハルノ宵子の『隆明だもの』をまさに春の宵に読...
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No.104/2024年4月13日【マシュマロ】 人麻呂は知れどマシュマロは知らざりし無骨の赤提灯族なりき

人麻呂は知れどマシュマロは知らざりし無骨の赤提灯族なりき 学生時代に村木道彦の「するだろう ぼ...
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No.101/2024年4月10日【操】 操られることを拒んで男言ふ「自分の手は血塗られてゐます」

操られることを拒んで男言ふ「自分の手は血塗られてゐます」 オッペンハイマーの伝記映画をあつこさ...
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No.95/2024年4月4日【幅・春】 全幅の信頼せよと春のそら 絶望知らぬうすあを優し

全幅の信頼せよと春のそら 絶望知らぬうすあを優し 春の空は、夏とも秋とも冬のそれともちがう。一...
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No.92/2024年4月1日【人】 新草(にひくさ)の子らと呼ぶべしにんげんも青人草とふ草の仲間ぞ

くじらさん お誕生日特別企画! 4月2日、久永草太の誕生日をお祝いして、「前の歌」と「久永草太」の文字列から一語ずつ摘...
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No.89/2024年3月29日【左】 火事のごと燃ゆる桜に灼かれつつ身のおぼろなる左党一彦

火事のごと燃ゆる桜に灼かれつつ身のおぼろなる左党一彦 染井吉野の開花の季節である。花見酒もいい...
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