久永草太 No.340/2024年12月5日【日なた】 最近はいつも日なたで寝てばかりカルテの外であくびする猫 最近はいつも日なたで寝てばかりカルテの外であくびする猫 「体調はどうですか」と聞くと「昼間は食... 2024.12.05 久永草太
伊藤一彦 No.339/2024年12月4日【かがみ】 死後もなほかがみの父よ及ばざる息子のわれはただ日なたぼこ 死後もなほかがみの父よ及ばざる息子のわれはただ日なたぼこ 12月に入りさすがに宮崎も寒くなって... 2024.12.04 伊藤一彦
乃上あつこ No.338/2024年12月3日【舞】 透明な水と空気を吸いこんで鏡のように舞う照紅葉(てりもみじ) 透明な水と空気を吸いこんで鏡のように舞う照紅葉てりもみじ 私は臨終の時には何も食べたくない。そ... 2024.12.03 乃上あつこ
久永草太 No.337/2024年12月2日【終】 臨終に食べるんならば舞茸を天ぷらにして少しの塩で 臨終に食べるんならば舞茸を天ぷらにして少しの塩で 先日、歌集『命の部首』の重版の連絡が来た。も... 2024.12.02 久永草太
伊藤一彦 No.336/2024年12月1日【ねむ】 生(よ)の終りしきりに雪を口にしてねむりけりとふ藤原俊成 生よの終りしきりに雪を口にしてねむりけりとふ藤原俊成 昨日は藤原俊成の忌日だった。息子の定家は... 2024.12.01 伊藤一彦
久永草太 No.335/2024年11月30日【抱きしめられて】 幾重にも抱きしめられて白菜の真中にやわくねむる白菜 幾重にも抱きしめられて白菜の真中にやわくねむる白菜 白菜がその中にある小さな白菜を抱きしめる形... 2024.11.30 久永草太
乃上あつこ No.334/2024年11月29日【海亀】 満月につよく抱きしめられているわたしは海亀 涙をながす 満月につよく抱きしめられているわたしは海亀 涙をながす とっくりのセーターは首まで暖かいくて、... 2024.11.29 乃上あつこ
伊藤一彦 No.333/2024年11月28日【徳利】 徳利と言へばタートルネックとぞ 海亀はわれきらひならねど 徳利と言へばタートルネックとぞ 海亀はわれきらひならねど 福岡女学院の短歌コンクールは全国から... 2024.11.28 伊藤一彦
久永草太 No.332/2024年11月27日【らめ】 燗徳利の口より垂れし一滴の酒こそ知らめ冬のさみしさ 燗徳利の口より垂れし一滴の酒こそ知らめ冬のさみしさ 先日、宮崎大学の中村佳文先生と『キマイラ文... 2024.11.27 久永草太
乃上あつこ No.331/2024年11月26日【会いた】 「会いたい」に返す「会えない」ラメ糸で縁取りをするLINEの会話 「会いたい」に返す「会えない」ラメ糸で縁取りをするLINEの会話 「会いたい」と思うことは、会... 2024.11.26 乃上あつこ