今日の短歌

乃上あつこ

No.29/2024年1月29日【衣・誰】 水流を衣のようにまとわせて誰も触れえぬ女の膚(はだえ)

水流を衣のようにまとわせて誰も触れえぬ女の膚はだえ 伊藤先生の歌の「襯衣」は、中国語(簡体字)...
伊藤一彦

No.28/2024年1月28日【シャツ】 寒き夜に「襯衣(シャツ)」の「襯(しん)」の字書きてをり誰の身を温めむとするか

寒き夜に「襯衣シャツ」の「襯しん」の字書きてをり誰の身を温めむとするか 草太さんの歌から高野公...
久永草太

No.27/2024年1月27日【舞】 踊り子の身体疲れて眠るごと物干し竿からシャツ舞い落ちる

踊り子の身体疲れて眠るごと物干し竿からシャツ舞い落ちる 一昨日の短文で紹介されていた松浦寿輝氏...
乃上あつこ

No.26/2024年1月26日【無】 「無」は袖を翻し舞う人と知り虚無はむなしき雨乞いの舞

「無」は袖を翻し舞う人と知り虚無はむなしき雨乞いの舞 「無」という漢字は、意味の割になんだか騒...
伊藤一彦

No.25/2024年1月25日【さんさん】 黄のかくす真白なる身を無となししわかものを視よ惨々たるを

黄のかくす真白なる身を無となししわかものを視よ惨々たるを たかが晩白柚、されど晩白柚。さすが草...
久永草太

No.24/2024年1月24日【さらば】 恒星の寿命もいつか尽き果てるさらば燦々たる晩白柚

恒星の寿命もいつか尽き果てるさらば燦々たる晩白柚 このあいだ職場で晩白柚をもらった。大きくて明...
乃上あつこ

No.23/2024年1月23日【口】 いざさらばさらば、で終わる「海の声」牧水は髪を口を吸うひと

いざさらばさらば、で終わる「海の声」牧水は髪を口を吸うひと 恋の動詞は「抱く」の他、「噛む」も...
伊藤一彦

No.22/2024年1月22日【噛み】 恋しても抱くことできず口惜しくて噛みし手の味一生(ひとよ)忘れず

恋しても抱くことできず口惜しくて噛みし手の味一生ひとよ忘れず エデンの園の蛇は言葉を話すことが...
久永草太

No.21/2024年1月21日【蛇】 もし叶うなら見せてくれかつて我が右手を噛みし蛇の余生を

もし叶うなら見せてくれかつて我が右手を噛みし蛇の余生を うちの納屋に棲みついてたアオダイショウ...
乃上あつこ

No.20/2024年1月20日【絵】 シャンパンのコルクが弾け飛ぶ刹那、向きを変えたり絵の中の蛇

シャンパンのコルクが弾け飛ぶ刹那、向きを変えたり絵の中の蛇 動物も人も人の心も、生きている以上...
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