今日の短歌

乃上あつこ

No.452/2025年3月27日【ふるさと】 隣星一丁目三番地なるふるさと今宵くもって見えず

隣星一丁目三番地なるふるさと今宵くもって見えず ふるさとについての議論に、私は加わることができ...
伊藤一彦

No.451/2025年3月26日【帰】 帰りたるふるさとこそを異土として生きよと空がわれに命じる

帰りたるふるさとこそを異土として生きよと空がわれに命じる 坂井修一氏が『短歌』に連載している「...
久永草太

No.450/2025年3月25日【交差点】 一年のぜんぶを持って帰る日の小学生座っちゃう交差点

一年のぜんぶを持って帰る日の小学生座っちゃう交差点 離任式か何かだろうか。春休み中の登校日と思...
乃上あつこ

No.449/2025年3月24日【物語】 交差点が四つに区切る物語べつのわたしとすっと目が合う

交差点が四つに区切る物語べつのわたしとすっと目が合う 銀座には大きな交差点が二つある。四丁目交...
小島ゆかり

No.448/2025年3月23日【油】 ともしびに油を燃やす夜よるの千年前の物語あり

ともしびに油を燃やす夜よるの千年前の物語あり たとえば平安の世は、なたね油などを燃やして夜の明...
久永草太

No.447/2025年3月22日【流れ】 勢いがつくと危ない口吻の流れに竿を、火には油を

勢いがつくと危ない口吻の流れに竿を、火には油を 一昨日は僕の歌集『命の部首』の批評会を開いても...
乃上あつこ

No.446/2025年3月21日【長】 長々と笛ふくように流れたり春には春の雲の音色で

長々と笛ふくように流れたり春には春の雲の音色で 佐土原茄子はとってもおいしい。私はフライパンで...
伊藤一彦

No.445/2025年3月20日【茄子】 長身の佐土原茄子を手にとりて作り手の身を想ひたのしむ

長身の佐土原茄子を手にとりて作り手の身を想ひたのしむ 佐土原ナスとは宮崎の伝統野菜である。一度...
久永草太

No.444/2025年3月19日【天丼】 終わりゆく愛を捧ぐよ天丼のあぶらじっくりふくめる茄子へ

終わりゆく愛を捧ぐよ天丼のあぶらじっくりふくめる茄子へ いい牛肉は二切れでよく、カツ丼はすでに...
乃上あつこ

No.443/2025年3月18日【虹】 天丼の頂にかかる一本の大海老の虹ふちをはみ出す

天丼の頂にかかる一本の大海老の虹ふちをはみ出す 天丼の花形はやはり海老だろう。海老があるかない...
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