今日の短歌

乃上あつこ

No.90/2024年3月30日【おぼろ】 言ったかもしれないおぼろな約束の毛羽立つような霞空です

言ったかもしれないおぼろな約束の毛羽立つような霞空です 今年の桜の開花予想は外れた。東京の開花...
伊藤一彦

No.89/2024年3月29日【左】 火事のごと燃ゆる桜に灼かれつつ身のおぼろなる左党一彦

火事のごと燃ゆる桜に灼かれつつ身のおぼろなる左党一彦 染井吉野の開花の季節である。花見酒もいい...
久永草太

No.88/2024年3月28日【ほどける】 左足ばかりほどけて靴紐に注目獲得行動の春

左足ばかりほどけて靴紐に注目獲得行動の春 歩き方の癖だろうか、左足の靴紐ばかりがほどける。その...
乃上あつこ

No.87/2024年3月27日【甘】 ほどく紐ほどける紐の甘やかにするする桜始開(さくらはじめてひらく)

ほどく紐ほどける紐の甘やかにするする桜始開さくらはじめてひらく 今日3月27日はさくらの日。七...
伊藤一彦

No.86/2024年3月26日【のろけ】 「のろける」と「とろける」は同じ語源にて「の」と「と」はどつち甘くて熱いか

「のろける」と「とろける」は同じ語源にて「の」と「と」はどつち甘くて熱いか 草太さんが「のろけ...
久永草太

No.85/2024年3月25日【乳】 豆乳の甘さで煮える歳上の後輩くんの惚気話は

豆乳の甘さで煮える歳上の後輩くんの惚気話は 一度別れて、そのあと寄りを戻した歳上の後輩くん。「...
乃上あつこ

No.84/2024年3月24日【見】 血と乳のまじれる春か薄明にうすべにいろの花のいのち見ゆ

血と乳のまじれる春か薄明にうすべにいろの花のいのち見ゆ 私は以前『平家物語』を読んだ時、俊寛が...
伊藤一彦

No.83/2024年3月23日【曲】 俊寛を見捨てし二人に戦(おのの)きき倉田百三の戯曲「俊寛」

俊寛を見捨てし二人に戦おののきき倉田百三の戯曲「俊寛」 高校時代といえば、六十数年前になるが、...
久永草太

No.82/2024年3月22日【拡張】 拡張子消えてしまって開けないファイルのようなあの曲のサビ

拡張子消えてしまって開けないファイルのようなあの曲のサビ もうここまで出かかっているのだが、思...
乃上あつこ

No.81/2024年3月21日【身】 身体の拡張のごとく活字あり深淵に浮かぶイッキャクノイス(一脚の椅子)

身体の拡張のごとく活字あり深淵に浮かぶイッキャクノイス一脚の椅子 マクルーハンの『グーテンベル...
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