久永草太 No.130/2024年5月9日【あばら】 そんなもんないけど海月（くらげ）のあばら骨折れたみたいな傘まだ使う
そんなもんないけど海月くらげのあばら骨折れたみたいな傘まだ使う
咳のしすぎで肋骨を骨折すること...
今日の短歌
久永草太 乃上あつこ No.129/2024年5月8日【しづ】 ボディブロー打ち込むあたりにひびく咳あばらのうちに夕日はしづむ
ボディブロー打ち込むあたりにひびく咳あばらのうちに夕日はしづむ
先月ひいた風邪により咳がまだ出...
伊藤一彦 No.128/2024年5月7日【コップ・割・熱湯】 コップ割る熱湯のような若き日に心しづめて歌にむかひき
コップ割る熱湯のような若き日に心しづめて歌にむかひき
東京の学生時代に、小説や近現代の詩も読ん...
久永草太 No.127/2024年5月6日【比喩】 連休を比喩するように熱湯を注いで割れたガラスのコップ
連休を比喩するように熱湯を注いで割れたガラスのコップ
ゴールデンウィークが今日で終わる。山にも...
俵万智 No.126/2024年5月5日【箱】 おもちゃ箱ひっくり返すという比喩が比喩でなかった日々のリビング
おもちゃ箱ひっくり返すという比喩が比喩でなかった日々のリビング
子どもの日ということもあり、懐...
伊藤一彦 No.125/2024年5月4日【やっとこ】 何はさむ 道具箱より鋏（やつとこ）を取り出して妻は庭に消えたり
何はさむ 道具箱より鋏やつとこを取り出して妻は庭に消えたり
私は子どものころから不器用だった。...
久永草太 No.124/2024年5月3日【支払い】 やっとこさ値切りカードで支払いて君と砂場で食う泥団子
やっとこさ値切りカードで支払いて君と砂場で食う泥団子
「ひゃくおくまんえんです」と、その子は握...
乃上あつこ No.123/2024年5月2日【老】 老舗では情緒と映る「支払いは現金のみ」の筆書きの文字
老舗では情緒と映る「支払いは現金のみ」の筆書きの文字
今どき現金以外の「術のない」支払いは不便...
伊藤一彦 No.122/2024年5月1日【術】 術のなきこと面白けれ老獪とローマは一日にしてならず
術のなきこと面白けれ老獪とローマは一日にしてならず
「たらちねの母が手はなれかくばかり術なきこ...
乃上あつこ No.121/2024年4月30日【起き】 起きられず二度寝の甘い蜜を吸う二度目を生きる術なきわれら
起きられず二度寝の甘い蜜を吸う二度目を生きる術なきわれら
意識の有り無しの観点から、眠りはしば...