今日の短歌

伊藤一彦

No.191/2024年7月9日【ごとく】 文字で逢ひ声で逢ひつつうつつには花粉のごとく君には飛ばず

文字で逢ひ声で逢ひつつうつつには花粉のごとく君には飛ばず 五月から六月にかけての半月ほどの短い...
久永草太

No.190/2024年7月8日【寄】 寄れば海散れば垂水(たるみ)のか細きのごとく聞きおり蝉の恋歌

寄れば海散れば垂水たるみのか細きのごとく聞きおり蝉の恋歌 宮崎は平野部でもずいぶんと蝉の声が厚...
福山ろか

No.189/2024年7月7日【草】 寄りつつも言えぬことばのあることの、水草の花にふる春の雨

寄りつつも言えぬことばのあることの、水草の花にふる春の雨 穏やかな小川に咲いている水草の花を見...
伊藤一彦

No.188/2024年7月6日【くさび】 草片(くさびら)を食べてからだの奥ふかく行き来させれば草文殊(くさもんじゆ)なり

草片くさびらを食べてからだの奥ふかく行き来させれば草文殊くさもんじゅなり 「楔形文字のごとくに...
久永草太

No.187/2024年7月5日【文字】 楔形文字のごとくに悩みいて割れば散らかる煎餅の屑

楔形文字のごとくに悩みいて割れば散らかる煎餅の屑 人類最古の文字、メソポタミア文明の楔形文字。...
乃上あつこ

No.186/2024年7月4日【わが】 わが内なる獣に文字を与えたら生をうたうか愛をうたうか

わが内なる獣に文字を与えたら生をうたうか愛をうたうか 昨日の伊藤先生の文章にあったリルケ言葉に...
伊藤一彦

No.185/2024年7月3日【それでも】 わがリルケ言ひき死とひきかへにしてそれでも書かずにゐられぬかと

わがリルケ言ひき死とひきかへにしてそれでも書かずにゐられぬかと ライナー・マリア・リルケという...
久永草太

No.184/2024年7月2日【すする・夏】 むせながらそれでもすする夏の夜の明日のための霧島湯割り

むせながらそれでもすする夏の夜の明日のための霧島湯割り 暑い日にあえて火のような酸辣湯麺をすす...
乃上あつこ

No.183/2024年7月1日【湯】 真夏日の酸辣湯麺(スーラータンメン)すすりつつ火で火をすすぐランチ休憩

真夏日の酸辣湯麺スーラータンメンすすりつつ火で火をすすぐランチ休憩 暑い時は冷たい素麺や冷やし...
福山ろか

No.182/2024年6月30日【冷】 丸つぼの湯のかたわらの葉にかかり急速に冷えゆく湯を見ていたり

丸つぼの湯のかたわらの葉にかかり急速に冷えゆく湯を見ていたり 露天風呂に入っていると、半ば無意...
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