乃上あつこ No.221/2024年8月8日【酷・名】 つぎつぎと学名溶ける酷暑日の植物動物われら水飲む つぎつぎと学名溶ける酷暑日の植物動物われら水飲む 暑い暑いと言うのも聞くのも飽きてきた頃だが、... 2024.08.08 乃上あつこ
久永草太 No.220/2024年8月7日【草】 残酷になれる私が名を知らぬまま抜いてゆく夏の草の芽 残酷になれる私が名を知らぬまま抜いてゆく夏の草の芽 職場の駐車場や植え込みの草抜きをする。コミ... 2024.08.07 久永草太
伊藤一彦 No.219/2024年8月6日【夜光】 花よりも草、動よりも静、川は下(しも)よりも上(かみ)、日子(ひこ)よりも夜光 花よりも草、動よりも静、川は下しもよりも上かみ、日子ひこよりも夜光 この「いちごつみ」のメンバ... 2024.08.06 伊藤一彦
乃上あつこ No.218/2024年8月5日【風】 電話にて想いを伝えていたころの夜光貝まだ風をとどめて 電話にて想いを伝えていたころの夜光貝まだ風をとどめて 8月5日は夜光貝の日。夜光貝はその名前か... 2024.08.05 乃上あつこ
今日の短歌 No.217/2024年8月4日【剃】 眉剃ればすこし涼しい眉間から狗尾草(えのころ)へ吹く風を見ている 眉剃ればすこし涼しい眉間から狗尾草えのころへ吹く風を見ている 今日は夫の誕生日なのでケーキを食... 2024.08.04 今日の短歌大森静佳
伊藤一彦 No.216/2024年8月3日【かは】 千年も万年もなき大河(おほかは)のみづ剃りあとのやうに青く輝(て)る 千年も万年もなき大河おほかはのみづ剃りあとのやうに青く輝てる 去る7月28日は宮崎県国富町の短... 2024.08.03 伊藤一彦
乃上あつこ No.215/2024年8月2日【川】 三本の川の字のごと腹筋の縦線さんぼん鏡に映す 三本の川の字のごと腹筋の縦線さんぼん鏡に映す パリオリンピックが盛り上がっている。私は新体操、... 2024.08.02 乃上あつこ
久永草太 No.214/2024年8月1日【横顔】 思い出す顔は横顔ばかりなり我ら河川敷帰宅同盟 思い出す顔は横顔ばかりなり我ら河川敷帰宅同盟 あまり人の顔を覚える才能がない。そもそも人の顔と... 2024.08.01 久永草太
乃上あつこ No.213/2024年7月31日【魚】 横顔を見せてトレイに並びいる鮮魚売り場を過ぎる横顔 横顔を見せてトレイに並びいる鮮魚売り場を過ぎる横顔 草太さんの火葬話から伊藤先生の『人間臨終図... 2024.07.31 乃上あつこ
伊藤一彦 No.212/2024年7月30日【魚】 さかなとは酒を飲むとき添へ食べる魚菜(ぎよさい)が本意 今夜何にせむ さかなとは酒を飲むとき添へ食べる魚菜ぎよさいが本意 今夜何にせむ 宮崎では晩酌のことをダリヤミ... 2024.07.30 伊藤一彦