今日の短歌

伊藤一彦

No.300/2024年10月26日【耳】 耳談合したき人ある秋のよる重吉さんもその中の一人

耳談合したき人ある秋のよる重吉さんもその中の一人 しずかな秋の夜、耳もとに口を近づけて誰かにさ...
乃上あつこ

No.299/2024年10月25日【羽】 耳の奥の泉できみは戯れる 触れえぬままに愛が毛羽立つ

耳の奥の泉できみは戯れる 触れえぬままに愛が毛羽立つ 先日、吉川鮎太監督の映画『SOUND o...
久永草太

No.298/2024年10月24日【悪】 反出生主義に夕映え 悪意なく羽化するキオビエダシャクきれい

反出生主義に夕映え 悪意なく羽化するキオビエダシャクきれい その名の通り、黄色い帯模様に光沢の...
伊藤一彦

No.297/2024年10月23日【剝がれ】 重吉の琴のなつかし 悪さしてゐてもゐなくても剥がれゆく秋

重吉の琴のなつかし 悪さしてゐてもゐなくても剥がれゆく秋 八木重吉の詩を愛読していたことがある...
乃上あつこ

No.296/2024年10月22日【確か】 ネイルから剥がれた枯葉を確かめる膝裏ゆっくり冷えてゆく夜

ネイルから剥がれた枯葉を確かめる膝裏ゆっくり冷えてゆく夜 草太さんが家事を自分でやっていること...
久永草太

No.295/2024年10月21日【面】 アイロンで確かに皺は消えるけどなんて面倒臭い生き物

アイロンで確かに皺は消えるけどなんて面倒臭い生き物 昨日の吉川さんの「神武さま」の話を読んで、...
吉川宏志

No.294/2024年10月20日【交差点】 交差点というが点ではない、面だ 赤い光を溶かしゆく雨

交差点というが点ではない、面だ 赤い光を溶かしゆく雨 十月が終わる頃、宮崎市には「神武さま」(...
乃上あつこ

No.293/2024年10月19日【白】 秋風が二センチ浮かす数寄屋橋交差点なす白線模様

秋風が二センチ浮かす数寄屋橋交差点なす白線模様 文章力おばけの草太さんの食レポ、すごい臨場感。...
久永草太

No.292/2024年10月18日【白】 白餡は蜂楽饅頭の為に存し、その他の餡はこれを認めない

白餡は蜂楽饅頭の為に存し、その他の餡はこれを認めない 嘘である。黒餡ももちろんうまい。だがやは...
伊藤一彦

No.291/2024年10月17日【回転】 白か黒か唾とばしつつあらそふは回転焼のあんこの話

白か黒か唾とばしつつあらそふは回転焼のあんこの話 乃上さんの「今川焼」の文章、おいしくておもし...
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