今日の短歌

久永草太

No.320/2024年11月15日【あふれ】 咳止めをあふれんばかり服(の)む人の玻璃のうつわのひび思いいつ

咳止めをあふれんばかり服のむ人の玻璃のうつわのひび思いいつ ずいぶんしつこい風邪に付き纏われて...
乃上あつこ

No.319/2024年11月14日【しのぶ】 しのぶれどミッキーマウスの王国に車あふれたり 引き返すのみ

しのぶれどミッキーマウスの王国に車あふれたり 引き返すのみ 11月14日この日付を私は忘れない...
伊藤一彦

No.318/2024年11月13日【尾】 逝く秋の玄界灘の風の尾に切られつつ壱岐に曾良を偲べり

逝く秋の玄界灘の風の尾に切られつつ壱岐に曾良を偲べり 先週の週末に壱岐を訪れた。国民文化祭の「...
久永草太

No.317/2024年11月12日【にぎる】 虹色の尾を見てしまうにぎられてなお美しき車海老の尾

虹色の尾を見てしまうにぎられてなお美しき車海老の尾 これはすこぶる自慢なのだが、先日、俵さんに...
乃上あつこ

No.316/2024年11月11日【おもう】 指先で三回たたく ゆびさきがその指にぎる命をおもう

指先で三回たたく ゆびさきがその指にぎる命をおもう 11月11日は、中国では独身の日だそうだ。...
吉川宏志

No.315/2024年11月10日【柱】 人柱ありし世を思いわが家近く暮らしし尹東柱(ユンドンジュ)をおもいおり

人柱ありし世を思いわが家近く暮らしし尹東柱(ユンドンジュ)をおもいおり 尹東柱は治安維持法によ...
久永草太

No.314/2024年11月9日【お客様】 お客様の姿を借りた神様が二柱(ふたはしら)いてまだ帰らない

お客様の姿を借りた神様が二柱ふたはしらいてまだ帰らない 乃上さんの新人研修の話を読んで、居酒屋...
乃上あつこ

No.313/2024年11月8日【通】 「ここからは小さな声で」お客様通路を背筋伸ばして歩む

「ここからは小さな声で」お客様通路を背筋伸ばして歩む 今月、新人スタッフが二人入った。私は研修...
伊藤一彦

No.312/2024年11月7日【ただれ】 たましひがただれてゐたのか精神科にしげく通ひしかの冬のころは

たましひがただれてゐたのか精神科にしげく通ひしかの冬のころは 五年前である。晩秋のころから不眠...
久永草太

No.311/2024年11月6日【爛れ】 かすかなる痒みもいつか爛れゆく皮膚のもしくは心の話

かすかなる痒みもいつか爛れゆく皮膚のもしくは心の話 皮膚が痒い人に「皮膚科行きなよ」というのは...
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