今日の短歌

伊藤一彦

No.395/2025年1月29日【切-き】 「きりはたりはたりちやうちやう」みづからの棺衣(かけぎ)織る音聴きし白秋

「きりはたりはたりちやうちやう」みづからの棺衣かけぎ織る音聴きし白秋 この前の土曜日は柳川で北...
久永草太

No.394/2025年1月28日【間際】 逝く間際わたしは何を見るだろう切れそうな街灯の明滅

逝く間際わたしは何を見るだろう切れそうな街灯の明滅 一度だけ気絶したことがある。中学生の夏、家...
乃上あつこ

No.393/2025年1月27日【閉】 エレベーター閉まる間際のおもてなしHave a nice day!と笑顔を添える

エレベーター閉まる間際のおもてなしHave a nice day!と笑顔を添える 私は外国人観...
伊藤一彦

No.392/2025年1月26日【兵】 「へい」の字は「閉」あり「塀」あり「弊」もありそして「兵」ありだが「平」もある

「へい」の字は「閉」あり「塀」あり「弊」もありそして「兵」ありだが「平」もある 「平」の漢字を...
久永草太

No.391/2025年1月25日【境界線】 人質がまたぎ兵士がまたぎゆく頭で作った境界線を

人質がまたぎ兵士がまたぎゆく頭で作った境界線を イスラエル軍とハマスによる停戦が19日に開始さ...
乃上あつこ

No.390/2025年1月24日【馬】 大空と大草原の境界線太く駆け抜けるフフホトの馬

大空と大草原の境界線太く駆け抜けるフフホトの馬 北京に短期留学していた時、内モンゴル自治区に旅...
伊藤一彦

No.389/2025年1月23日【やぶさめ】 馬ならば日向の駒といはれたるここの社(やしろ)の流鏑馬(やぶさめ)待たる

馬ならば日向の駒といはれたるここの社やしろの流鏑馬やぶさめ待たる ヤブサメの可愛い写真と歌を見...
久永草太

No.388/2025年1月22日【溶かし】 ヤブサメも薮を抜け出し油断せり溶かしたように温(ぬく)とき昼餉

ヤブサメも薮を抜け出し油断せり溶かしたように温ぬくとき昼餉 ヤブサメは文字通り薮に住む小鳥。ウ...
乃上あつこ

No.387/2025年1月21日【涙ぐむ・遠く】 涙ぐむことで完成する会話 氷河の端を遠く溶かして

涙ぐむことで完成する会話 氷河の端を遠く溶かして 銀座で働く人のほとんどは、東京出身ではない。...
伊藤一彦

No.386/2025年1月20日【カモメ】 遠く飛ぶ予定のカモメ傷ついてなみだぐみをり三階の窓に

遠く飛ぶ予定のカモメ傷ついてなみだぐみをり三階の窓に 昨日と一昨日は、大学入学共通テストだった...
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