今日の短歌

乃上あつこ

No.418/2025年2月21日【爛】 爛れには甘さもあって金柑を蜂蜜で煮る夕べの厨

爛れには甘さもあって金柑を蜂蜜で煮る夕べの厨 「爛」は光輝く様子を表す一方で、くたくたに煮ると...
久永草太

No.417/2025年2月20日【爛々】 目の光以外に「爛々」使えぬかじっと見つめつ祖父の頭(つぶり)を

目の光以外に「爛々」使えぬかじっと見つめつ祖父の頭つぶりを たとえば、「膀胱」という単語でしか...
伊藤一彦

No.416/2025年2月19日【振りまはす】 振りまはすといへばこやつだ爛々と目をぎらつかせ偽薬(プラセボ)を撒く

振りまはすといへばこやつだ爛々と目をぎらつかせ偽薬プラセボを撒く 宮崎国際音楽祭でムーティの指...
乃上あつこ

No.415/2025年2月18日【猫】 指揮者の名つけたばかりに猫ムーティ家族四人を振りまわしおり

指揮者の名つけたばかりに猫ムーティ家族四人を振りまわしおり 実家で飼っていた猫の名前はムーティ...
久永草太

No.414/2025年2月17日【猫】 猫の風邪ふえて二月は逃げる月くしゃみしている間にもほら

猫の風邪ふえて二月は逃げる月くしゃみしている間にもほら たますけさん、お元気そうで何よりです。...
小島ゆかり

No.413/2025年2月16日【息】 ふくりふくりうごくお腹(なか)で古猫の息を確かめまたねむる夜半

ふくりふくりうごくお腹なかで古猫の息を確かめまたねむる夜半 もうすぐ20歳になるたますけは、猫...
乃上あつこ

No.412/2025年2月15日【花】 オーボエの息継ぎおもう三輪の梅の花さく如月の庭

オーボエを吹く息おもうスピーチの一文ごとに咲いてゆく花 昨日は歌壇賞の授賞式でした。久永さんの...
久永草太

No.411/2025年2月14日【ふくらみ】 今日までをかけてふくらみ明日しぼむ花のごとしもチョコ売り場過ぐ

今日までをかけてふくらみ明日しぼむ花のごとしもチョコ売り場過ぐ バレンタインである。スーパーに...
伊藤一彦

No.410/2025年2月13日【肌】 あたたかくふくらみのある純米の人肌の燗にホワイトアウト

あたたかくふくらみのある純米の人肌の燗にホワイトアウト この冬の雪国のホワイトアウトは大変だっ...
乃上あつこ

No.409/2025年2月12日【ガトーショコラ】 また逢えるよろこびのような粉砂糖ガトーショコラの肌にふらせて

また逢えるよろこびのような粉砂糖ガトーショコラの肌にふらせて 寒波襲来により各地で雪が降った。...
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